2010年9月19日日曜日

焼き杉工場見学

岡山の火おこしアイドルのイベントの関係で、焼き杉工場に見学に行きました。
最近、杉の間伐材などのことを調べており、日本各地で大量に余っている杉の有効活用にとても興味がありました。
焼き杉は以前、倉敷に訪れた時に保存地区の建物の壁に使われているのを見て面白い建材だなあ、と気になっていました。関東や私の故郷の東北ではほとんど見た事がなかったからです。その後、伝統的天然エコ建材ということで、建築家の藤森照信さんなどが使用して注目されはじめてきたようです。

訪れたのは瀬戸内海に面した岡山県牛窓町という港町にある「森材木店」。昔ながらの製法で焼き杉を製作されている会社です。

焼き杉は、杉板(2m~3m)を3枚三角形に組合せ、新聞紙1枚だけの火種を下から入れ、煙突効果で炎が一瞬で炎上するというなんともシンプルで驚きの製法でした!

2〜3分で杉の表面が5〜6mm炭化します。本当にあっという間です。

普通木材は腐らないように防腐剤やペンキを塗布して保護します。しかしこれは塗っても厚さ1mmにも充たないもの。焼き杉は5mmの炭化層があるため、数十年の耐久性があるのだそう。「いろいろな木を試したが、やはり柔らかい杉でないとダメ。」と森材木店の4代目森恒雄さんが教えてくださいました。

・日本で一番穫れる樹種の「杉」でないと作れない
・あっという間の製法で数十年の耐久性を生み出す
・燃料はマッチ1本と新聞紙1枚だけ

工場で実際お話を聞いて見てみないとわからなかったこと。焼き杉のすばらしさに感服しました。
杉は柔らかさがネックだなーと思っていた所だったので、よけいに感動。今後の杉についての考察のヒントになりそうです。

関連サイト
森材木店
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